インプラント治療とは、歯を失った顎骨(あごの骨)の中に、インプラント(人工歯根)を植え込み、人工歯冠を取り付ける方法です。
まるで新しい歯が生えてきたかのようで、自分の歯と同じように使うことができます。
歯を一本失った場合
失った歯が何本もある場合
総入れ歯の場合
インプラント対象者と適さない方
ブリッジでの治療の場合、失った歯が一本でも、その両隣の健康な歯も削らなければなりません。健康な歯は、削ることによりその歯の寿命を短くする恐れがあります。

インプラントを歯が失われた場所に埋め込みます。通常治療時間は20~30分です。インプラントの治癒期間は一時的な仮歯を取り付け、最終の人工歯冠を治癒後に取り付けます。抜けた歯のみの治療ですので、隣の健康な歯を削らずに治療できます。他の自分の歯と機能的にも審美的にも変わらず、同じように使えます。

取り外し式の部分入れ歯は、それを支える顎の骨や周りの歯に悪影響を与える危険性があります。また取り外しをする違和感や、お食事をする際、食べにくさを感じたり、食べた物がつまりやすいデメリットがあります。部分入れ歯をとめるための金具が必要で、見た目が悪く、違和感を感じたり、ストッパーを設けるために天然歯牙を削ります。

欠損した歯のみの治療ですので、隣の健康な歯を削らずに治療できます。他の自分の歯と機能的にも審美的にも変わらず、金具やストッパーがないので、違和感なく、同じように使えます。また、顎の骨の収縮を予防するため、フェイスラインがやせたりすることがなく維持できます。

取り外し式の総入れ歯は、それを支える入れ歯安定剤が必要になる場合もあります。また顎の骨や周りの歯に悪影響を与える危険性があります。さらに取り外しをする違和感や、お食事をする際、食べた物が内側に入って痛みを感じたり、つまりやすいデメリットがあります。いつ人前ではずれるかわからないという心配もあります。

総入れ歯の場合、インプラントに雄側のパーツ、入れ歯に雌側のパーツを取り付け、固定するのが一般的です。入れ歯のお手入れの際も、取り付け取り外しに戸惑うこともなく、抜群の安定度です。もしくは、6本以上のインプラントを埋入する固定式義歯(ブリッジ)の方法もあります。この場合、ピンク色のプラスチックサポート部は必要なく、安定した咀嚼能力で、快適な生活をおくることができます。

▲入れ歯をインプラントで固定する場合

▲ボーンアンカードブリッジをインプラントで固定する場合
インプラント治療は、歳をとっても誰でも受ける可能性があります。またほとんどの方が対象者となります。入れ歯には抵抗のある方、他の健康な歯を傷めたくない方、歯に自信をもちたい方、食べるのが大好きで、おいしく楽しくお食事したい方など、インプラント治療をおすすめします。しかし、年齢、健康状態、顎の骨の状態、口の中の状態などにより適していない方もいます。以下にあてはまる方は、一度歯科医師にご相談ください。
| 年齢 | 骨が成長している人(一般的に18歳未満) |
|---|---|
| 健康状態 | ・手術に適していない体調の方 ・骨粗鬆症の方 ・糖尿病の方(コントロールできている方を除く) ・高血圧症、心臓病、肝臓病、腎臓病(軽度の方を除く) ・貧血など血液疾患の方(軽度の方を除く) ・リウマチや皮膚病などでステロイドホルモンを使用している方 ・アレルギー体質の方(薬物や金属アレルギー) |
| 顎の骨の状態 | ・顎の骨がやせている方 ・顎の骨の質が悪い方 ※骨質改善、骨量増加などの処置を受ければ可能な場合もあります。 |
| お口の中の状態 | ・お口の手入れが良くない方、手入れが出来ない方 ・歯周病(歯槽膿漏症)の方は、歯周病が治ってから治療を行います。 ・噛み合わせが悪い方 |
| その他 | ・ヘビースモーカーの方 ・歯ぎしりがひどい方 |
まずは、インプラント治療に関してのカウンセリングを行います。患者様は、歯科医師に自分の治療に対する考えや、今の歯の状態についての不満などをお話になり、先生からインプラント治療のメリットやメンテナンス、治療費用、他の治療法(ブリッジや入れ歯)との違いなどについて詳しくご説明をお聞きください。また患者様の体調や病歴などについて、先生にお話ください。
インプラント治療を成功させるために、綿密な治療計画をたてます。レントゲンなどの検査を行い、患者様の顎の骨の状態や、全身の健康状態を十分チェックします。
検査結果からたてた治療計画(治療内容)を詳しく聞き、十分理解し、インプラント治療コース(治療本数、治療期間、治療方法、難易度など)を検討します。他の治療法と考えや費用などを比較したり、手術の説明を受けます。
患者様の必要に応じて、歯周病、カリエス治療、不良な冠の除去等を行い、噛み合せを整えるための準備をします。またお口の中の衛生状態の改善などを測るために、歯石をとったり、ブラッシング指導をしたりして、お口の中の環境造りを行います。
まずは麻酔をかけ歯ぐきを開き、顎の骨に、インプラントを埋め込むための穴をあけます。そして、しっかり固定するよう、顎の骨にインプラントを埋め込み、歯ぐきを閉じます。麻酔が効いているので手術中に痛みを感じることはありません。手術後は自宅で静養するのが理想です。
一次手術の後、下顎なら約3ヶ月、上顎なら約6ヶ月ほど期間をおきます。埋入したインプラントが骨とくっついているのを確認し二次手術を行います。再度歯ぐきを開き、インプラントの頭を出します。
その後、型を取って人工の歯を装着します。二次手術から人工の歯を装着するまで約1カ月かかります。
インプラントを長持ちさせるため治療後には、定期健診を行い、噛み合せのチェック、骨の検査、被せた歯の緩み等の検査をします。インプラントが長い間お口の中で機能できるように、歯科医師の指導に従い、患者さん自身で口腔内を清潔に保ち(プラークコントロール)、インプラントのメンテナンスを開始します。